女性建築士がつくる「快適な住まい」
第16回「今話題のエコポイントについて」



私は建物に使うトイレや床・壁等の資材を、製造メーカーから仕入れて建設現場に納材する、業界で俗に「建材屋」と呼ばれている会社に勤めている。 「建材屋」の仕事は単に商品を仕入れて売るだけではない。実はもう一つ、大きな役割がある。 それは、取引先への情報やイベント企画の提供だ。
そしてウチの会社には、建材を売る会社のくせに私の所属する部署…設計部門がある。
図面を描くのは勿論だが、日々 社内から様々な依頼が飛び込んでくる。建築のコンサルタントからチラシ作成、パソコントラブルまで・・・(!?)要するに、社内の「なんでも屋」だ。
最近一番 旬で皆が欲しがっている情報が、住宅版の「エコポイント」制度について。 私が個人的にお奨めだと思うのは、内窓設置+手摺取付のリフォームだ。
内窓設置と言うのは、近頃サッシメーカーがしきりにCMを流している、今あるサッシの内側にもう一つ窓を付けてしまうという事。
内窓設置は冷暖房効率が良くなるし、何より少ない予算で しかも工事に時間が掛からない。 しかし良いところばかりではない。内窓は結露しなくても外の既存窓は結露する。つまり、窓と窓の間が結露してしまうのだ。
が、物は考えよう。今のままでも結露はする訳だから、それなら暖かい方が良い!と私は思う。
そしてこの工事と同時に 浴室等に手摺を付けただけで、なんと5000ポイント上乗せされる。
この手摺設置は「バリアフリー改修」と呼ばれる類の工事だが、これだけを単体でやってもエコポイントはもらえないので、やるなら一緒に工事してもらった方がお得なのだ。
そういえば、ある家電量販店で某サッシメーカーと協力して内窓の販売を始めた。が、取付工事は家電屋の店員がやって、その分施工費を安くして売っているそうだ。
まがりなりにも専門家の私に言わせると、「大丈夫か?」って言いたい。ただ窓を付ければ良いって訳じゃない。ヘタしたら冷暖房効率が良くなる事を期待していたのに、良くならないかも知れない。その位大事な部分なのだ。
ユーザーの皆様には価格だけに踊らされず、きちんと「建築のプロ」に依頼して欲しいものだ。
ちなみに新築は数千万の建物に対して上限の30万ポイントしか付かない。
エコポイントの還元率だけを見れば、リフォームの方が断然お得なのである。
リフォームをしたいと考えているなら、エコポイントの付く今はまさにチャンス!
…かくいう私も内窓設置をしようと思っている。何故なら私の部屋も寒いから…。(泣)

村越のぞみ ( むらこし のぞみ )
トーモク株式会社 トーモク設計室勤務
二級建築士
CASBEE戸建評価員
防火対象物点検資格者
顔写真と言われて慌てて探すも まともな写真がみつからない(汗)
被写体になるのが大・大・大嫌いな私…。
コラム物件
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