女性建築士がつくる快適な住まい
第15回 『 インテリアとガーデン ~遊びの空間と心の余裕~ 』



常々考えていること・・それは、室内空間と室外空間とを繋ぎ、利用価値を高めること。
縁あって、関東地区でインテリアとガーデンという区切られた両方の視点から現場を経験し、様々なお客様 の夢をかなえるべく、邁進してきました。ですが、いつも疑問に感じていました。なぜ、区切る必要があるのか。当時サラリーマンであった私は、両方の利点からの提案が必須だと常々思っていました。ここ福島にきて、関東以南のような暮らし とは、ほど遠いこの福島の気象事情や風土を考えると、上記のようなことは難しいと、壁に突き当たることが多々あります。
そして、住まう人にも余裕がないこの時代。ゆとりを感じられない住まいは、常にストレスを抱えてしまうことに繋がります。
私は、空間のゆとりは、心のゆとりと生活のゆとりにつながると考えています。空間のゆとりは、自由な発想が実現できる空間です。それを私は 「 遊びの空間 」 とし て、取り入れていきたいのです。そんな空間があるはずもないとお嘆きになる前に、改めて考えてみましょう。
方法(1):動線上に活用できるスペースを生み出すこと。
方法(2):庭を活用し、新たな余裕をインテリアに取り込むこと。
まずインテリアの場合、方法(1)の一例として、壁面を上手に活用することをお勧めしたい。 「 美しく飾る 」 をポイントとした収納や空間を作り、楽しむ空間を作ることが、空間の利用価値と余裕を作ります。
そしてもう一つ、土間やテラスなど、外へと繋がる空間を確保すること。それにより、内から外、外から内と、物の出し入れや利用も楽になります。
方法(2)の庭の工夫としては、庭を区切ることで、空間に意味を持たせることがポイントです。例えば、大きな掃き出し窓の前には、部屋の続きの様なガーデンを作り、一番太陽の当たる空間には家庭菜園など。空間を区切ることで、利用もしやすく手入れも楽になります。そして、自ら外の空間が生活の中に入る意識が生まれます。もちろん、テラスや物置による実質的な利用も有効です。
ガーデン(庭)とインテリアを繋ぐ可能な動線を確保することが、庭と家とがつながり、空間としての利用価値がぐっとあがるでしょう。
そういった工夫により生まれた空間の余裕は 「 遊びの空間 」 となりえます。
それが心理的効果による 「 心の余裕 」 を生み出すのです。
敷地全体が心地よい空間に!それが出来たら、素敵ですね☆


佐々木慶子 ( ささき けいこ )
アトリエ彩苑 代表
一級造園施工管理技士
二級建築士
インテリアコーディネーター
TOEXガーデン施工例コンテスト優秀賞受賞
タカショー施工例コンテスト最優秀賞受賞
エスビックガーデンデザインコンテスト受賞
著書:「しあわせを呼ぶインテリア」成美堂出版
